好きって言われたら嫌いになる現象。
「自分のことを好きな男性には興味が沸かない」「好きと言われた途端に嫌いになってしまった」という方は多いです。
私も、小学生の頃からそうでした。どんなに仲良しだったとしても、好意を向けられた途端、一言も話せなくなってしまっていたんです。
よく知らない人を好きになって苦しむよりも、はじめから自分を愛してくれる人を好きになれば楽なはずですよね。
なのにどうして自分を好きな人を好きになれないのでしょうか。
二村ヒトシさんの本に答えが書いてありました。
実は2つのパターンがあるので、今回はそれについて解説していきます。
見下し型
1つ目のパターンは「見下し型」です。
誰かに好意を向けられると、「この程度の男と付き合いたくない」「私の価値はもっと高いはず」
そうバカにしてしまうパターンです。
こういった女性は「こんな私のことを好きになるなんて、この人はバカなのかも。こんなやつとは付き合えない」と思ってしまうのです。
怖がり型
2つ目は怖がり型。
「この人が好きになった私は、本当の私じゃない」と感じてしまうパターンです。
すっぴんを見せたら嫌われるに違いない、寝起きの姿を見せたら嫌われるかも。
完璧な自分を見せ続けるなんて相当大変だし、そのうち辛くなって自分から「別れよう」と言ってしまいます。
見下したり怖がってしまう原因
どちらも根本の原因は同じ。「自分のことが嫌いだから」です。
そんなことない、と思う方もいるかも知れませんが、実は「自分が好き」にも種類があります。「ナルシシズム」と「自己受容」です。
ナルシシズムとは
ナルシシズムの人は、自分を好きで、自分を愛していません。
ややこしいですね。
ナルシシズムは、「このままじゃダメ!もっと美人になりたい!」「もっと料理上手になりたい!」「もっと仕事ができる女になりたい!」という向上心の源です。
自分に足りないものを探して、いつも上を目指すうちに、「頑張っている自分が好き」な状態になります。
その状態はつまり「頑張っていない自分が嫌い」ということ。
頑張った結果、成果が出たとしても、誰かに好意を向けられたときに「本当の私じゃなくて、頑張っている私が好きなだけだ」と自己嫌悪に陥ります。
そして自分が自分を認めていない分、誰か他人に認めてもらわないと苦しくて生きていけません。
私のことだ!!頑張れなかった日は自分を責め続けてた。
自己受容とは
自己受容は、自分を認めて愛すること。
「私はこのままでも生きていける」とそのまま自分を受け入れる人のことです。
自分を受け入れられていると、相手に「私を認めて!」と求めすぎることがなくなります。
自己受容出来ていない人ほど、ナルシシズムが強いです。
好きになってくれた人を嫌いになってしまうというあなたは、きっと「ナルシシズム」のほうの「自分が好き」なのではないでしょうか。
自己受容する方法
では、どうすればそのままの自分を愛することができるようになるのでしょうか。
すぐにできる3つの方法を紹介します。
感情を否定しない
悲しくなったとき、「どうしてすぐに落ち込むんだろう」とか「どうしてすぐに泣いてしまうんだろう」と思うことがあると思います。
「泣いちゃダメ」「弱音を吐いてはいけない」と言われて育った人も多いかも知れません。
でも、持ってはいけない感情などありません。あなたの感情はあなただけのものです。
一人で思いっきり泣いたり、怒ったりしていいのです。ノートに自分の感情をすべて書いてみるのもいいでしょう。
自分が感情を抱いたのか、自分で認識した後に、「これからどうすればいいか」を考えれば良いのです。
自分が嬉しいことだけをする
自分がしていて楽しくないことをすることはありますか?
「こうすれば好かれるかもしれない」「これだけしてあげたんだから認めてくれるんじゃないか」と、相手に好かれるためにしていると、“楽しくないのに頑張っている”状態になります。
その状態、実は自分でも気づかないうちに相手に媚びを売っているんです。
楽しくないのに続けているので、だんだん「せっかくしてあげたのに」と犠牲になっているような気がしてきてしまいます。
そうではなく、「自分が嬉しいから彼に喜んでもらうことをする」状態になれば、いくら行動しても疲れることはありませんし、お互いが楽しく過ごすことが出来ます。
理想に縛られない
未来がどうなるかは、誰にもわかりません。
「何歳までに結婚しないと」「何歳までに子供がほしい」という理想を掲げている人は多いですよね。
しかし未来への希望に夢中になりすぎると、もし実現できなかったとき、「私は、ダメな女だ」と思ってしまいます。
目の前で起きた出来事の中に楽しみや幸せを見いだせるようになると、「自分の人生がうまく行っている」と本気で思えるようになります。
生きていれば予測不能な事態が起こることを意識して、何が起こってもいいほうに捉えていると、もっと楽しいことがやってきます。
そのままの自分を愛してみよう
「愛してほしい」という欲求から、誰かのために生きてしまう人は本当に多いです。私もそうでした。
そういった生き方は、相手への一方的な押し付けですし、なにより自分が疲れてしまいます。誰も幸せになりません。
自分を幸せにしてあげられるのは自分だけです。
頑張っていない自分も、感情が動く自分も、悪くありません。自分を認めてあげることから始めてみませんか。
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