わたしは大学生のころから、“食べる”ことに不自由さを感じるようになりました。
今日はそのことについて書こうと思います。
食べすぎ期
見た目も体重も気にせず、なんでもよく食べていたのは、大学1年のころ。
「自分は食べても太らないしそこそこイケてる」と勘違いしていたので、何も気にせずに食べていました。
この頃の食生活はひどかったです。
朝はギリギリに起きて、空腹のまま授業へ。
休み時間にコンビニのおにぎり。
昼は食堂のどんぶり系。
夜はオリジン弁当。
自炊は初めはしていましたが、どんどんできなくなっていきました。なぜなら時間を失っていったから。
入学4日目でモラハラ男と半同棲を開始して、さらにサークル3つかけもち、授業、バイト、飲み会、麻雀にゲーム大会。
あきらかに忙しすぎだし、自己管理できてない感がすごい。
その時は自覚していませんでしたが、忙しいことへのストレスもあって食べてしまっていたと思います。
そんな食生活だから、顔は赤みとむくみがひどく、太い足。
メイクも下手くそだったので、普通に超ブスです。笑
美容に目覚める
自分を変えなければ。と思ったきっかけは、モラハラ彼氏と別れたことでした。
「俺が遅刻したのはお前のせいだ」「ブサイクだな」「英語の課題やっといて」と罵倒されこき使われる毎日。
彼氏とはそういうものなのだと思っていた私でしたが、あるときプツンと何かが切れ、別れを決意。
私は燃え上がりました!
「あいつを引き裂いて永遠に後悔の十字架を背負わせ不幸にさせたい!!!そのためには超絶可愛くならないといけない!!!」と。
不思議なことに、それまでの感情が一気に負の方向へ向くと「好き」が「恨み」に変わるんですよね。女って怖いですね!^^
健康的期
モラハラ男のいたサークルを辞め、別のサークルをメインに変更。
合わなかったバイトも辞めました。
食生活に気を使うようになり、コンビニのものは買わず、野菜やタンパク質をとるように。
メイクも練習して徐々に上達して、周囲から「かわいくなった!」と言われることも増え、彼氏もできました。
友達と遊ぶことも増えて、4年間で1番、普通の大学生っぽい生活をしていた時代でした。
ストイック期
だんだんストイックモードに入っていったのは、大学3年の夏。そのころ、ダンスサークルの公演が近づいていました。
ガールズダンスの衣装は、お腹か足が見えるものがほとんど。公演までに痩せる!と決めて食生活を制限しました。
実行したのは、流行っていた糖質制限。お米とパンを一切排除しました。
わたしは、大学から始めたぶんダンスの実力が伴わなくて後輩よりも下手くそだったので、「スタイルが良くないと価値がない」と思っていたんです。
「下手な分せめて痩せていないと。太ってたら、バカにされる」という思いで頭がいっぱいでした。
拒食期
公演直前になるにつれて、食事制限はさらにエスカレートしました。
お米とパンだけでなく、糖質の多いじゃがいもも禁止。さらに脂質も敵。タンパク質だけが私の友達。
食べて良いのは、野菜、卵、鶏むね肉、プロテインだけ。コンビニのものを買うときは、裏の成分表示をかならずチェック。
「糖質10g?!多すぎ…。脂質15g !?ありえない。」みたいな感じです。
そんな制限をしているから、頭の中は甘いもの欲でいっぱい。
代わりに、おからクッキーやおからパンを夜な夜な焼いて耐え忍んでいました。
糖質ゼロの甘味料エリスリトールをAmazonで1kgも注文したりと、「糖質ダメだけど甘いもの食べたい食べたい食べたい」という脳内でした。
でも褒められた
しかしその結果、サークルの子に「痩せたね!」とか「ほっそ!」とか言われるように。彼氏も「細くなったね!」と喜んでいました。
体重は多分、39kg〜40kgくらいでした。1年の頃は48kgくらいだったので、8kgほど痩せたことになります。
でも自分では「太ももがまだ太い」と本気で思っていました。(今写真みたらめっちゃ細いし戻りたい)
栄養が偏っていたのか、いつも異常に寒くて、元気が出なかったです。
過食爆発期
なんだかんだで無事に公演終了!制限からの開放!
ここからやばい感じになってきます。欲していた砂糖の摂取が初まりました。
甘いクッキー。シュークリーム。お土産のちんすこう。マシュマロ1袋。ビタスイのビュッフェ。(ビター&スイーツというお店、川崎にあるよ)
お米と小麦も解禁!
お好み焼き、もんじゃ焼き、学食のスタミナ焼肉丼、担々麺、カップ麺、ピザ、パスタ!
体に悪いものたちは、脳に快感を与えてくれる!なのに完全合法!
なんて素晴らしいんだろう。
…そして、そのままのマインドで就活に突入します。
なんでも食べちゃう期
しばらくは、自由になった食生活を謳歌していました。就活ついでに美味しいラーメンを食べたり。
このとき、アイプチに限界を感じて一重から二重にプチ整形しましたが、食生活はふつうでした。
意外と人間、すぐに激太りはしないんだな〜と気付き、タンパク質も意識しながら何でも食べてました。
就活に力を入れ、内定も無事に決定。意識高い系の私の、内定者インターンが始まります。
インターン半年で嘔吐が日課に
やっと決めた職場なので、私ははりきりました!「活躍してやるぞ!!」
他の内定者に置いていかれないように、大学よりもインターンに優先して通い、補助金につられて職場近くへの引っ越しも済ませました。
褒められてもつらい
内定者向け合宿のテストでは、寝ないで勉強して無事に約70人中1位を獲得。
なぜそこまで頑張ったかというと、周りにすごいと思われたかったからです。
実際にとても褒められましたし、目立ちました。しかし、テストのあとは、どう頑張れば評価されるのかわかりません。
私は、「『会社を大きくする』という社長の願いを叶えれば、きっと認めてもらえる」そう信じて頑張っていました。
そんな中、社長のある言葉をきっかけに、自分を責める日々が始まりました。
「社員の中で誰とやりたい?って聞いてお前とやりたいと言った社員はいない」
なるほど、周囲の社員に比べ私の顔がブスである。というわけで鼻と顎にヒアルロン酸を注入。
このころから、嘔吐するようになりました。
会社帰りにコンビニに寄り、大量のアイスやシュークリームを買って、家で一気食いして吐くのです。
甘いものを詰め込めば否が応でも脳が喜びます。幸せです。
4個目か5個目くらいから、太りたくないとか以前に、血糖値が上がりすぎて吐き気が来ます。そしたらトイレで吐きます。
吐いているときは、上司の顔や言葉を思い出し、泣きながら吐いていました。
そんな日々が半年ほど続いていました。
そして、ただ食べすぎてる今。
そんなこんなで現在。ご縁のあった別の場所で働いています。
今は、吐くのはやめました。吐くと、痩せると思いきやそうではなく、なぜか顔がむくんで大きくなるからです。
顔が大きいと服装で隠せず一番困るので、多少太ってもいいから好きに食べるようにしました。(おなかと足は隠せばなんとかなる)
嫌なことがあったときは、甘いものを過食することはありますが、吐かずに消化します。
運動不足だし夜中におにぎり食べちゃうし普通に太ってる。3月にダンス公演に出るからそれまでに調整すればいいや。
『食べる』がむずかしい理由
食べることって、大変なことです。理由は、欲求が交錯しすぎるから。
- 食べたい
- 痩せたい
- 生きたい
- 死にたい
- 吐きたい
- むくみたくない
- 太りたくない
- キレイって言われたい
- ブス扱いされたくない
- 脳みそに快楽物質入れたい
- 言葉にできないモヤモヤを飲み込みたい
「食べたい」と「痩せたい」は同時に叶えられないので、「食べたい」を制限しないといけません。
でもストレスがあると制限できなくなってしまいます。
そのストレスとは、私の場合、「太ったら価値ない」という考えでした。
嘔吐をやめる方法
つまりは、どんな状態になろうが「自分には価値ある」と思えればストレスは減ります。
過食はたまにしてしまいますが、吐くよりは健康的です。
私は、Amazonプライムの『アイフィールプリティ』という映画を見て、「美が全て」という思考から離れて少し気が楽になりました。
太っている女性が、ある日頭を打って「私は超美人!」と思い込んでしまうのですが、その自信たっぷりな様子からどんどん成功していくお話。
「痩せていないと価値がない」本当にそうでしょうか?
超美人でも自殺してしまったアイドルもいる。ぽっちゃりしていてもいつも笑顔で人生を楽しんでいる人もいる。
「多少太ってもわたしは私。生きてていい」
そう思えるように、すこしずつ、考え方を変えていけばいいのだな、と、最近思っているところです。
あなたは生きてていい。わたしも生きてて良い。
ひらぴす
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