女は、いつ幸せになるのか。リアルすぎると話題の『東京女子図鑑』あらすじ紹介

 

AmazonPrimeのとあるドラマが衝撃的で、「女の人生、いったい何をどうしたら幸せになれるん?!!」と思わされました。

ドラマ『東京女子図鑑』は、ある女性の人生を、高校生〜40代まで他社関係含めて超・リアルに描いています。

 

主人公・綾の人生をざっくりと(ネタバレあり)

以下、綾の人生を振り返りますが、ネタバレしたくない人は目次から下まで飛んでください。

 

高校生 in秋田

秋田生まれの綾は、田舎での暮らしが不満。

「こんな田舎じゃ、原石も見つけてもらえない。」と、自分の容姿にある程度は自信があります。

夢は「人に羨ましがられる存在になること」

スカウトされるつもりでおしゃれして土日に東京に行きますが、周りは洗練されたスタイルの良い女性ばかり。

撮影班は綾には目もくれず、目の前で別の女性がスナップ撮影に選ばれてショックを受けます。

それどころか、通りすがりの女に「田舎から出てきちゃって…」とバカにされる始末。

ふとん
ひらぴす

東京来てスカウト期待しちゃうのは、地方の女の子あるあるなのでは。。
(通りすがりで睨んでくる女って本当にいるよね!)

大学生 in秋田

秋田大学へ進学し、秋田をバカにしながらも4年間通い無事卒業。

夢にまで見た渋谷のアパレル系企業に就職決定して東京に引っ越します。

東京駅を前に浮かれてますね!

 

20代前半 in三軒茶屋

家は家賃安めの三軒茶屋。

真面目な性格で仕事での評価も上々。

同じ会社で、家も偶然近かった優しい彼氏ができ、幸せな毎日を送ります。

何気ないことも幸せな毎日。

・・・が、しばらくすると「こんなふつうの幸せなら秋田でも手に入った。こんなことのために東京に来たわけじゃ無い」と、合コンに頻繁に参加するように。

ふとん
ひらぴす

更に上を求め、目の前の幸せを自ら手放した瞬間。

 

20代後半 in恵比寿

親がお金持ち、かつ商社勤務のボンボン彼氏をゲット。

仕事でも順調に昇進し、周りの女子に妬まれるほどの存在に。

しかしボンボン彼氏は「結婚って意味ないよね」などとのたまう癖がつよい人でした。

そのうち連絡が途絶え、海外へ姿を消してしまいます。

別れた後も、男におごってもらう生活に慣れてしまっているので生活水準を戻せず、カードの請求が頻繁に来るように。

年収大幅アップを目指し、外資系ブランドGUCCIへの転職に成功。

 

30代前半 in銀座

年収は約800万。

銀座の近くに引っ越します。

ひょんなことから、呉服屋の男(既婚)の愛人として贅沢させてもらう生活。

身につけるものはハイブランドばかり。

「女が憧れる女」として雑誌に取材されるほどになります。

ドヤ!と喜んでいたが、久しぶりに友人に会ったら、話題は子供のことばかりで全くついていけない・・・!

 

ふとん
ひらぴす

集まった友人が、全員妊娠中で自分だけお酒頼むって恐ろしいシチュエーションですね

 

「結婚して子供を作らなくては!!」と意気込み、婚活パーティに参加するとまあ全くモテない。むしろ田舎っぽい女のほうが圧倒的にモテている。

ハイブランドを身につけて洗練された綾は「金のかかりそうな女」認定されてしまったのである!

 

30代中盤 in豊洲タワマン

焦った綾はとにかく男性と会いまくり、”顔は決して良くはないが条件面で悪くない夫”と無事結婚。

世帯年収は1800万。

夫が購入していた豊洲のタワマンで一緒に住むが、徐々に関係性が怪しく・・・

 

子供もなかなかできず、タワマンで子供連れの家族を見るたび、暗い気持ちに。

「子供がいない代わりにチワワを愛でる女たちの負け惜しみ大会」に付き合う日々。

 

30代後半 in代々木上原

旦那と別居の末、浮気されて離婚。

代々木上原で一人暮らし。

 

フラワーアレンジメントの習い事で新たな友人たちができるが、綾が「港区出身じゃない」という理由だけで距離を置かれることが多くなる。

カフェで知り合った若い男の子といい感じになるも、実は彼はママ活常連

”港区”の友人は、彼に高級時計を貢いでいたが、自分には到底無理な買い物・・・

 

 

結局、いくら努力しても家系のいいやつには勝てないよ

 

 

・・・20代のとき合コンで知り合った男の言葉。なんてこった。

 

女は幸せの基準が多すぎる

綾を客観的に見れば、仕事は順調、年収も高く、ハイブランド勤務で洗練されたバリキャリ女子。

それなのに幸せを感じられなかった理由は、幸せを他人との比較で決めていたから。

 

どこかが満たされても、次々と満たされない部分が見つかってしまいます。

 

女の競争の移ろい

『東京女子図鑑』を観ると、女はほんっっとうに多くの項目で他人と比べていることがわかる。

 

10代:男からのモテ度!見た目!
20代:彼氏の年収!身長!仕事の昇進具合!住んでる場所!使ってるバッグ!
30代:結婚できたか!子供がいるか!夫の年収!
40代:子供の成績!進学先!家の大きさ!財力!頻繁に旅行に行ける余裕!

仕事、彼氏、結婚、子供…全部必要?

 

仕事で成功してるけど、結婚できない・・・

結婚したけど、子供ができない・・・

 

 

とか。よく聞く話ですね。

全部手に入れるのは鉄人級。

毎日残業してたら合コン行ってられないし、子育てしながらフルタイムで働くってきつい。

そして「生まれが田舎」とかはもう変えようがない事実(笑)

 

どうすりゃええねん。

 

タワマン怖い

ドラマの中では、エレベーターの中で、下層階の人が上層階の人に

わたし、高所恐怖症で。だから下の階を選んだんです

 

とわざわざ言うシーンが出てくる。

上層階のほうが家賃が高いからと、劣等感から出た言葉。

エレベーターなんて毎日使うのに、押すボタンで優劣つけられるのつらすぎる。

 

まあ、その上層階に住む綾たち夫妻も、幸せとはほど遠いわけですが。

 

みんな「私は幸せ」と言い聞かせるしかない

タワマンから駅に向かう橋のシーンで、すれ違う女みんなが作った笑顔で

「私、幸せですよ^^」

と言うシーンがかなりゾッとしました。

 

マンションの住人の悪口大会をしてるおばちゃんたち
「私、幸せですよ^^」

チワワを抱きながら街の子供の悪口を言い続ける奥様たち
「私、幸せですよ^^」

ワンオペ育児で泣き叫ぶ2人の子供を必死であやす母親
「私、幸せですよ^^」

 

み〜〜んな、「ワタシ、シアワセデスヨ」を自分にも他人にも言い続けて生きている。

 

他の女と比べないで生きる

こう並べてみると、虚勢を張ってばかりでばかばかしいと思うけれど、この比較文化が女の間で驚くほど浸透している事実は23年間で痛いほど感じてきた。

「わたしはわたしの道だから!」って、あれだけ決心したはずのに。

他人の「自分になかったものを手に入れた報告」が入ってきたその瞬間になんだか心に影が落ちる。

そんな、か弱い私たちのために、対処法を考えてみた。

 

神の視点で世界を見る

人間を上下、優劣で見るのをやめる。みんな同じ人間。私も人間。

神の視点で地球見てたら、誰が勝つとかどうでもいい。

マウンティングされても、その土俵に乗らない。

「なにか、マウントしたくなった原因があるのだろうな」と相手の気持ちになって寄り添ってみる。

 

SNSから遠ざかる

Facebook、Twitter、Instagramを見ていて、嬉しさとモヤモヤどっちが勝ちますか?

モヤモヤが勝つなら見るのをやめよう。

 

「SNS見てないと周りの話についていけない」という人は、その関係性はSNSがないと成り立たないということだから、無理につきあわなくていい。

スマホの画面見るのをやめて自然に触れよう。

 

行きたくないつきあいをやめる

ちょっとつきあいを避けただけで「付き合いが悪いよね」と悪口を言われたり、昇進できないような組織は、個人の権利に踏み込んできていて危険な気がする。

自分が心から「会いたい」と思った人だけに会ったっていいじゃないか。

自分の人間関係なんだし。

 

少しずつでも比較をやめよう。

私も、幼少期からつねに他人と自分を比較して生きてしまっていました。綾と同じです。

 

でもアドラーの『嫌われる勇気』を読んで、かなり考え方が変わりました。

全てを手に入れるのは不可能、とわかったのも大きかったです。

最後まで自分の幸せに気づくことができなかった綾を反面教師にして、はやく他人との比較の世界を抜け出して穏やかに生きましょう。

人生観が変わる一冊。読んで損はないと断言できます。対話形式で意外と読みやすいです。

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